本を育てる楽しみ

わたしはあまり本を持っていません。
引越しの時に、ほとんどを処分しました。
大事なものはKindleで買い直して。

一人暮らしで子もいないので、自分が動けなくなった時に、誰かがわたしの遺した本の重さに苦しんではいけないと思って、断捨離しました。

でも、本当はデジタルよりも紙の本の方が好き。
紙の本は、パラパラと行きつ戻りつしながらのんびり読めるから。
そして、育つから。

昔、知人からオススメの本を貸してもらった時に「ああ、素敵！」と思ったのは、その本が結構ボロボロだった事でした。
知人は本をハードカバーで買う派で（装丁の美しさがあるから）、気に入れば何度も読む人。

そして良い本はどんどん人に貸す事にしているのだとか。
人の手に渡るうちに、本は汚れてきますよね。
気をつけて読んでいたとしても、人がたくさん触って、バッグで持ち運ばれていると、摩擦であちこち傷んでくる。
それが良いのだと。
ボロボロになった本を見て「よく育った」と思うのが楽しいと。

そんな話をして「だから、汚れるのを気にせずにガンガン雑に読んで」と一言添えて本を貸してくれたのでした。
素敵だなあ！と思わずにはいられなかった。

わたしは今も本はKindleで買います。
そこは今後も変わらない予定。
でも何度でも読みたい本は、20冊程度までなら紙で買ってもいいじゃない、と最近は思っています。やっぱり紙はいい。

まだ全然育ってないけれど

ちなみに、読む時はカバーを外しちゃう派です。
汚れるからとかじゃなく、ずれてきちゃったりするのが邪魔で。
だからカバーは多分育たない（笑）

飽きっぽいから、愛っぽい [ 岸田 奈美 ]

さて。
内容と全然関係ないし、どうでもいい事だけど、このブログ、今回から一人称が「私」から「わたし」になりました。
わーどうでもいい！
でも文章の読みやすさについてちょっと考える事があって。
ひらがなと漢字の分量って割と大事だなと思ったのでした。