ただ、暮らしています

ポンコツめな50代のおひとり日記

ミッドナイトスワン

Netflixで「ミッドナイトスワン」を観ました。

midnightswan-movie.com

以前、能町みね子さんの性転換の記録を読んだ事があって。
手術自体も術後のケアも大変そうだと思ったけど、能町さんの文章に悲壮感はありませんでした。

悲壮感がないからといって、身体と心の性の不一致を楽観的に捉えていたわけではないだろうし、苦しんだ事は多かったと思うけれど。
能町さんの文章の読みやすさからか、とてもポップな印象でした。
心と身体の差が埋められたのなら本当に良かった、と読後も明るい気持ちに。


なので、ミッドナイトスワンの性転換手術後の描かれ方はちょっと衝撃。
これから手術を受けたいと思っていた人は、怖くなったんじゃ…?
あれは実際に起こりうる事態なのかしら。

後味は良くなかった。
とにかく哀しかったです。


草なぎくん演じる凪沙は凜としていて、それでいて儚げで良かった。
愛情が深い人は、ただそれだけで哀しみをまとっていると思う。
きれいだった。

そして、育児放棄にあっていた子を演じる服部樹咲ちゃんもすごく良かった。
バレエシーンの可憐さもさることながら、私が「おお…」と思ったのは、彼女が下唇を噛む癖。
絶妙なタイミングと頻度だなと思って。
あれだけで、彼女のもどかしさが痛いほどわかる。


服部樹咲ちゃん、雰囲気のあるお顔立ちだし独特の存在感があるから、今後いろんな役を演じてみてほしいな。楽しみ!


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