ただ、暮らしています

ポンコツめな50代のおひとり日記

腹筋が痛くなるほど泣いた映画をふたつ

お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」


初めて、はてなブログのお題にチャレンジしてみます。
号泣した映画。
ふたつ上げてもいいかな?


ひとつは、「くちづけ」。

実は最初は映画ではなく、舞台で観ました。
劇団「東京セレソンデラックス」の公演。

知人から「これは観た方がいい」とオススメされて。
ただ、チケットを取ろうと思ったら既に東京公演は終了していました。
名古屋公演ならまだ大丈夫だった。

という事で、静岡に住む友人に声をかけ、二人で名古屋まで観に行ったのです。
彼女も前から観たいと思っていたらしく、即決。

まあ、泣いた泣いた!
泣く気満々で最初からハンカチ握りしめていたんだけど、もう会場中がみんな号泣していました。そして、憤懣やるかたなき思いで帰りの新幹線に乗りました。

実話に基づくお話なのです。
知的障害を持つ人達が暮らす施設での、家族や仲間との心の交流と、悲劇。
愛しくて哀しくて腹立たしくて、情けない思いで涙しました。
私に何が出来るだろうか、と…。


何年か経ってから「くちづけ」は映画化しました。
前々日に剥離骨折した足の指を引きずって映画館に観に行きました。

その頃私は10年住んだ東京を離れ、実家で父(半身不随&言語不能)と母(レビー小体型認知症)をワンオペ介護していました。
自分のいかんともしがたい状況と重ね合わせて、更に泣きました。
と同時に、私が両親を守るんだ、と決意をあらたにしたのを覚えてます。

 

号泣映画その2もまた、介護中に映画館で。
その頃、月に1〜2回、休日のほんの数時間だけど、兄が来て介護を交代してくれていました。その時が私の唯一の外出チャンス。

アナと雪の女王
エルサがひとり雪山に向かい、氷の城を築き上げる圧巻シーンで号泣しました。
そこで号泣してるのは私くらい。
しかも横隔膜が痙攣する系の号泣です。

国の為にじっと耐え、孤独の中に自分を閉じ込めていたエルサ。
望ましくない方向に解放されて、それでもやっと得た自由を喜び、「少しも寒くないわ」と強がるのが哀しすぎて。
やっぱり、自分とエルサを重ね合わせていました。


アナ雪はその後、泣きたい時用のトリガーとしてオンデマンドで何度も観ました。
アニメでありファンタジーなので、「くちづけ」よりは気楽に泣けるのが、当時の私にはありがたかったです。


介護が終わって、哀しみにはだいぶ慣れた今も、この2つの映画は私を色んな気持ちで泣かせてくれます。


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